思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

なぜ「占い」を信じるのか?@決断のアウトソーシング化


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以前から不思議だなーって思っていることが一つあります。

 

 

それは、朝のニュース番組の中で「占い」コーナーが必ずあるということです。ボクは、あれがはじまると、チャンネル変えます。占いを見る意味をまったく感じられないからです。

 

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Image by Mira Cosic from Pixabay

 

星座や誕生日月ごとにランクをつけたり、ラッキーカラーとはアイテムってなんですかね? いったにあれが何の役にたつというのか?

 

 

そういったテレビの「占い」が役立ったことはボクの記憶の中では皆無。

 

むしろ、たまたま目にしたとき、自分の誕生月が運勢12位の最下位だったとき。ただ気分がよくないだけですね。

 

いったい何の根拠があってそんな運勢をきめているんだか……。そう思ってしまいます。

 

 

でも、番組の中で、ずーーーとあるということは、一定のニーズがあるのでしょうね。で、実際にそのニーズがある人の話を、聞くことがありました。

 

 

むかし、勤めていた会社で、たまたま「占い」の話になったとき、工学部で情報工学を専門としてきた20代女子プログラマーがこんなことを言っていたのです。

 

 

「私は、朝は食事、身支度をしながら、全てのチャンネルの占いをみますよ」

 

 

ボクはちょっと驚きました。

 

 

なぜなら、その女性と話していると、いつも論理的で気分や感覚的な表現を避けるような話し方をするからです。「占い」のような論理から乖離しているようなものは興味ないのかと思い込んでいました。

 

 

その女性は、どのチャンネルがどの時間にやっているか全て抑えていて、TBS、フジテレビ、日テレ、テレ朝、テレ東といった具合に全ての占いコーナーをチェックするというのです。

 

 

ボクは、占いコーナーは意識的にみることはないので、そこまでみるなんてすごいなーって思ったわけです。

 

 

なぜそこまでみるんだろう?

 

 

で、聞いてみました。

 

 

その女性は、

 

 

「占いを信じる、信じないとかではない」

 

 

と言うのです。

 

 

では、なんなのか?

 

 

それは、

 

 

「些細なことを決めるときの判断基準に占いを使っている」

 

 

そうなのです。

 

 

その日に着ていく服の色だったり、ランチのときの何を食べるかとのような些細なことを決めるときに、考えるのが面倒だから、迷ったらその占いで言われていた「ラッキー・カラーとかラッキー・アイテムを基準にする」というのです。

 

 

たしかに、そんなことは自分で考えるのは面倒だし、誰かに決めてもらうか、あらかじめ決めておけばラクちん。

 

 

なるほど!!

占いをそうんな風につかっていたのか!

 

 

これはある意味ライフハックの一つといってもよさそうです。

 

 

一日の中で細かいことを含めると無数の決断をしなければならないですよね。その一部を、自分で決断するのではなく、「占い」にアウトソーシングしているわけですね。

 

 

こんな占いの使い方もあったんだなーって感心しました。

 

 

考える必要性があまりないことや、些細なことを決めるときに、無駄に時間をかけて考えたくないです。それを一から考えるのはストレスになりますしね。

 

 

「占い」も使いようですね。

 

 

といっても、ボクは占いで決めるよりも、自分で決める方が好きかなぁ……。みなさんはどうでしょうか?