前回に続き、今回も、『Think clearly』読んでメモした箇所を後編として紹介します。
9.幸せを台無しにするような要因を取り除こう
(パイロットなら)飛行前や飛行中、私は「ダウンサイド」(考えられる限りの、あらゆるネガティブな結果を指す言葉)に過剰なほど気を配る。何があってもダウンサイドを避けようと細心の注意を払う。
それに対して、「アップサイド」(ポジティブな結果全般を指す言葉)はほとんど意識しない。アルプスを覆う雪の眺めがどのくらい壮大とか、どんな驚くような雲の形が見られるか、空気の新鮮な高所で食べるサンドイッチがどんな味がするかーーそんなことは、考えなくてもじきにわかることだからだ。
ダウンサイドが取り除かれてさえいれば、アップサイドは自然に姿を現すものなのだ。
「勝つこと」ではなく「負けないこと」が大事
「何を手に入れたか」ではなく「何を避けるか」
クルマの運転でもそうですが、細心の注意を払う運転が安全運転となり、不幸な結果に至らずに済みます。「これは避けておく」、「やらないようにする」って、決めておくことは結果として、全般的に上手くいくことの要諦なのかも。
13.ものごとを全体的にとらえよう
人生における「特定の要素」だけに意識を集中させると、その要素が人生に与える影響を大きく見積もりすぎてしまう。
特定の要素だけを過大評価しないよう、十分な距離を置いて比べてみる。
たしかに、意識を集中させると、視野狭窄になって、全体がよく見えなくなりがちです。全体がみえなくなるので、ドツボにハマることもあります。深呼吸をして一歩引いて眺めることで見えてくることもありますよね。
16.自分の向き不向きの境目をはっきりさせよう
ウォーレン・バフェットの言葉「能力の輪」
「自分の能力の輪を知り、その中にとどまること。輪の大きさはさほど大事じゃない。大事なのは、輪の境界がどこにあるかをしっかり見きわめることだ」
人間は、自分の「能力の輪」の内側にあるものはとてもよく理解できる。だが「輪の外側」にあるものは理解でいない、あるいは理解できたとしてもほんの一部だ。
自分の「能力の輪」に常にピンとを合わせていれば、そこからもたらされるのは金銭的な成果だけではない。感情的な成果も得ることができる。自分には人より抜きんでた能力を持つ分野があるという、お金では買えない自信である。
「強み」にピンとを合わせるってことなのかな。とはいっても、「強み」、「能力の輪」の境界を見極めるのは、なかなか難しいかもしれません。試してみないとわからないこともあるので、ある程度の人生の経験値必要じゃないでしょうか。
34.解決よりも、予防をしよう
人生の困難は「解決する」よりも「避ける」ほうが早い
「賢明さ」とは、もっと実際的な能力なのだ。人生の舵をとる技術とでもいおうか。それはまた、人生で起こる困難のほとんどは解決するより避けたほうが早いと気づくこと。賢明さの定義とはつまり、困難に対して予防的措置をほどこすことなのである。
1週間のうち、15分でいい。あなたの人生で起こりうる「大きなリスク」について、集中して考える時間を持とう。
40過ぎてから、この「予防」ということに関心が向くようになった。あらかじめわかっていることなら対処しやすいのに、何も手を打たないなんて、愚かすぎる。自戒を込めてこの章は心に刻みたい。
前編、後編で8つの章を紹介してきました。全部は紹介しきれないので、個人的に特に響いたところでした。他にも44の章があるので、興味あるかたは手に取って読んでみてください。
Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法
- 作者: ロルフ・ドベリ,安原実津
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