思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

『だれかに話したくなる小さな会社』@深堀読書会


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4/1の年度初めに、エロブランド、もとい、エコブランドブラえもんさん主催の深堀読書会に参加してきました。今回の対象本は『だれかに話したくなる小さな会社』村尾隆介・浜口隆則著です。


だれかに話したくなる小さな会社

だれかに話したくなる小さな会社

以前、この本はこのブログのエントリとして取り上げたことがあります。

■「小さな会社」というか「小さな学習塾」

いま、仕事で「小さな学習塾」の経営をお手伝いしているのですが、まさにこの本に書いてある様々なことが必要だなーという状況です。その学習塾はその地域では割と名の通った塾であったのですが、大手の学習塾がその地域に多々参入してきて、過当競争となり、おもいっきりレッドオーシャン状態なのです。

さらに、組織固めができないまま中途半端な拡大路線が行い、気づいたら生徒が減り、社員も入なくなっていました。縁あって、その学習塾の復活のお手伝いをすることとなったのですが、どこからどう手をつけていいやら・・・。

ここ1年間で読みあさってきたビジネス書から得た知識を総動員して現実の諸問題に対応している真っ最中です。そんな中、この本がその塾にぴったりというか、ボクの趣向性ともあっていたので、深く掘り込むように読んでいこうと思ったわけです。

この本で学んだことを実行するまでは至っていなかったのですが、この深堀読書会をきっかけに、その学習塾に適用していこうと思いました。如何にブランドをつくるのか、また、限られたリソースの小さな塾はどこへ力を注ぐべきなのか。それを考え出すヒントになればと思って参加した読書会でした。


■対象範囲

この範囲を事前に読んでの読書会参加となります。

第1章 だれかに話したくなる小さな会社
 ・お客様の方から探してきてくれる会社
 ・大好きなお客様に囲まれている会社
 ・高くても、喜んで支払ってもらえる会社
 ・拡大しない勇気を持つ会社
 ・「生き方」と「働き方」が一致している会社
 ・成功を分かち合える仲間がいる会社
 ・事業自体が社会貢献的な会社
 
第2章 会社にまつわる見えない矢印
 ・ミュージシャンのビジネスモデル
 ・会社自体が価値を持つ時代
 ・時代が変わっているのだから、私たちも…
 ・小さな会社のブランド戦略
 ・ブランドと呼べる会社の矢印
 ・ブランドを持たない会社の矢印
 ・部分戦略ではなく、全体戦略としてのブランド戦略
 ・小さな会社が抱える大きな問題

■村尾隆介さんからの「読書会テーマ」

今回は、著者の村尾隆介さんから「読書会テーマ」が出され、そのテーマに則って読書会を行いました。

【読書会テーマ】 "カテゴリー"の見つけ方、専門家宣言をしよう!
書籍の中にあるように、小さな会社がブランドを目指す上で「新しいカテゴリーをつくる」ことは、とても大切です。
「はじめて○○向けの○○を販売しはじめた会社」や、「○○のための○○に特化したお店」というようなビジネスを生み出すことは、覚えてもらいやすい」という他に、「大手との競争を避ける」「特定の層にファンをつくる」など、小さな会社にとって良いことがいっぱいです。
読書会当日は、遊びながら、楽しみながら"カテゴリーをつくる"に慣れていきましょう!

■カテゴリーを「女性」に絞り込む

新しいカテゴリーということですが、カテゴリーを「女性限定」、「女性向け」というところに絞って考えてみることでカテゴリーが出しやすくなりました。参加者がそれぞれ、考えてきた、その場で思いついたサービスをあげていきます。

すべて女性向け・女性専用

  • 女子英会話クラス
  • 女性向けキーボード
  • 女性専用ひばまくら耳かき
  • 女性専用老人ホーム
  • 女性専用パブ
  • 女性専用カプセルホテル
  • 女性専用ゲーセン
  • 女性専用喫煙所
  • 女性向けたばこ
  • 女性専用スポーツジム

などなど、各自が考えたサービスに反応していろんなアイデアがでてきて、けっこうおもしろい。自分では思いもつかないアイデアが出てきます。
また、これらの価格設定はどうするかについても話あわれました。女性限定とか女性向けとすることで、通常よりも高めなの設定でいくのか、具体的にはどれくらいなのか、変わらないなのかといったことを議論しました。

考えながら話たり聞いたりするので、アタマを使った感があり、けっこう充実した感じで終わることができました。


■他のトピックも面白かった

テーマ以外のトピックでも盛り上がりましたので、箇条書きですが、連ねておきます。

  • 「シーズンレター」を出す。年に4回なので、毎日や毎週送られてくるDMと違ってうっとうしくない。また、その小さな会社が動いているということを知らせることにもまる。
  • 手広くなんでもやりはじめると、いろいろと競合して価格競争に巻き込まれやすい。レッドオーシャンでは戦わない。新しいカテゴリーを作る、それはブルーオーシャンである。
  • 小さな会社でビジネスをするなら、B to B > B to C の方がよい。
  • 初期は公共のサービスなどを使いながらビジネスを立ち上げることができるかもしれないが、それ以降は「持続可能な形」を模索していかなければビジネスとして続かない。

■プチ起業塾

読書会でありながより実践的であり、起業塾のような感じであった。うーん、面白い。さっそく、楽しみながら「カテゴリーをつくる」ことをその塾でもやってみようと思います。また、これはパーソナルブランディングを考える上でも応用できそうなので取り入れてやってみようと思います。


※深堀読書会テーマ図書

だれかに話したくなる小さな会社

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小さな会社のブランド戦略

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